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レーズンから天然酵母を起こしてみよう!

おうちで天然酵母?どうやって作るの?

と思いました?

 

そんなあなたに質問です。

夏場など、おうちで生ゴミが腐敗したことはありませんか?

たぶん、ちょっと傷んだり、変な匂いがしたり・・・というご経験、あるのではないでしょうか。

 

実は、発酵と腐敗は「微生物が活動して食品を変化させる」という意味では全く同じ現象です。

人間に都合がいい時は「発酵」、都合が悪いときは「腐敗」と呼んでいます。

 

てことはですよ。

うまくすれば、どんな場所であろうと「発酵」が起こせるわけで

どんな場所にもその原動力になる「酵母」がいるはず、ということなんです。

 

発酵するときには必ず糖分が必要なので

糖が多く含まれる食べ物を放置すると、勝手に酵母さんが集まってきて、発酵が始まります。

 

今回は、特に扱いやすいレーズンを使って、酵母さんの働きを観察してみます。

 

【材料】

・オイルコートしていないレーズン 60g

・水(浄水器をとおした水道水) 180g

 

【準備】

耐熱ガラス容器を滅菌します。

・キズがつくと雑菌が取れなくなるので、スポンジなどは使わず指で洗剤を塗り込み、きれいに洗います。

・洗った後、熱湯で煮沸して、雑菌が完全にいない状態にします。

・煮沸後は口を下に向けて網の上などで乾かします。

 

【液だねづくり:酵母さんをつかまえよう】

◯1日目

滅菌した耐熱ガラス容器にレーズン60gと水180gを入れ、フタをしっかり密閉して、大きく円を描くように底をテーブルにつけたまま回して、レーズンを水になじませます。

この段階では、ただのレーズンが沈んだ水です。

水はやや茶色っぽくなりますが、まだ透明なかんじがします。

いちど匂いもかいでみましょう。

まぁ、レーズンの香りです笑

 

写真などをとって、これからの変化を追っていきましょう。

できれば27〜28℃の環境で置いておきましょう。

いまぐらいの時期なら、お昼間は室温、夜など冷えるときは冷蔵庫など温かい排気がでるものの近くに置くといいかな?

◯2日目

おや?レーズンがふくらんできていませんか?

上の方のレーズンたちは浮いてきます。何かが起こり始めたようですね。

まだ水は透明感があります。

 

1日1回は大きく円を描く混ぜかたでレーズンを混ぜてから、こぼさないようにフタを開けて中にたまったガスを抜いてあげてください。

できれば12時間に1回ぐらい混ぜてあげるほうが元気だと思います。

 

もうこの段階で、

レーズン表面についていた酵母さんが水の力をかりてレーズンの中に入り、

レーズンの糖を分解して二酸化炭素を発生させています。

放っておくと二酸化炭素がパンパンになってしまいますので、1日1回はフタを開けてくださいね。

 

 

◯3日目以降

毎日観察していると、だんだん浮いているレーズンが増えていき

水もちょっと濁った色になってきます。

この水の濁りは、酵母さんが増えてきている証拠。

 

レーズンの半分以上が液面より浮き上がってきて、

水面がしゅわしゅわと泡だっていて、フルーティな発酵臭(ちょっとバナナっぽい感じ)がしたらOK。

ここからもう1日置けば、レーズン酵母(液だね)のできあがりです!

 

続いて、このレーズン酵母液から「種」と呼ばれる酵母を含む生地を作ります。

こちらからどうぞ。