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アゴマスクは・・・どうなの?

こんにちは。パン屋のぜにこです。

Stay homeは解除されていますが、やはりウイルス感染が心配な今日このごろ。

パン屋の前は公衆衛生の研究者なんてやっていたぜにこの目線で、 みなさんの疑問や不安にお答えしてみようと思います。 

 

さて、本日は・・・

最近よくお見かけする「アゴマスク」。

それはどうなの?ということについて、私見を述べさせていただこうかと思います。

 

 

まず、前提としてですが

わたしは日常生活をするみなさまがマスクをすることで「感染予防」の効果があるとはあまり思っていません。

これは以前こちらにも書いておりますとおり、科学的根拠があります。

 

ただ、自分の飛沫を他人に浴びせない、という意味でのマスク着用マナーは、

ある程度意味があると思っています。

 

 

その上で、多くの方がマスクをしなくなっている現状をどうとらえるか?というお話です。

写真引用元:https://www.sankei.com/life/photos/200530/lif2005300021-p1.html

先日、ひさびさに営業を開始した銀座三越に行ってみました。

(ずっと買えなくて困っていた化粧品を買いに)

 

入り口は駅の改札のようになっていて、

手指の消毒をひとりひとりに声がけ、さらにサーモグラフィーによる体温チェックがなされていました。

当然のように「マスクの着用をお願いします」という掲示も。

 

なかなかの厳戒態勢です。

熱がなくても、サーモグラフィーチェックはどきどきしました💦

 

 

それはそれとして、気をつけていろいろなお店の入り口を観察してみると

「マスクの着用をお願いします」と貼ってあるお店がけっこうあることに驚きました。

うちの店は、ウイルス対策ポリシーを2月から出しておりますが

「マスクをしてください」とは言ったことないな〜と、改めて思い当たりました。

一方、道行く人を毎日観察していると

だんだんマスクをしている方が減ってきていることにも気づきました。

 

特に自転車に乗っている方は、ほぼ着用していない。

 

また、うちのパン屋のまわりは電車の駅から離れているせいか、歩いている方もマスクをしていないことが多いです。

目につくのは「アゴマスク」。

マスクをあごにずらしている姿です。

 

暑いからでしょうか、屋外だから「密」ではないからでしょうか・・・

いろいろな理由はあると思いますが

そんなんだったら、マスクしなきゃいいじゃん?とか思ってしまいます💦😷

Twitterとか見ていると

#アゴマスク なんていうタグもあって

うれしそうにあごにマスクしてる写真がいっぱい上がってて

いや〜なんだかな〜

と、思わずにはいられません・・・

 

 

医療従事者は常にマスクをしていますが、アゴにずらす姿なんて見たことないです。

というか、、

そんなの言語道断です!

 

マスクの外側が汚染されているから、口を守るためにマスクをしているのであって

顔全体も汚染されているはずですから

マスクで守られていないアゴにずらしたマスクを、

さらに汚染されているマスクの外面を触ってもとに戻すとか、全く意味がわかりません。

 

どうしても外すときはどうしていたかな?と思い出すと

耳のヒモだけを触って、片耳だけはずして、反対の耳に引っ掛けた状態にしていましたね。

再度かけるときもヒモだけを触り、すぐに手を入念に洗います。

これもあくまで臨時の対応。

原則、一度つけたマスクはつけたり外しません。

汚染されていますから、はずしたらもう使いません。

皆さんの場合、医療機関じゃないですから、使い捨てとは限りませんので

とりあえず、はずしたら別のマスクに替えるとか、タオルなどに包んでおくとか、なんらかの対応ができるはず。

すくなくとも、マスクの外側を触る「付け直し」をしたら

すぐ手を洗える状況じゃないといけないんじゃないかと・・・思います。

 

 

ちょっと考えてみてほしいのは

そのマスクは、何のためにあるのか?です。

義務だから、しなくちゃお店に入れないから、ではなくて

何のために「マスクしなくちゃお店に入れない」のか。

これは、冒頭に書いた「予防効果はないが、飛沫を飛ばさないために意味がある」ということと

非常に密接な関連があります。

 

お店は、あなたにこう言っているんです。

「あなたにウイルスを持ち込んでもらったら困るから、マスクをしてください」

感染者も減っているし、マスクに予防効果がないんだったら

そもそもマスクなんてしなくてもいいじゃないか。

と考えることもできます。

 

でも、たった1人から劇的に感染が広がったイタリアの例を考えれば

現在も都内に感染している方がいる以上、決して自分は大丈夫とは言い切れないと思います。

 

べつに「マスク警察」になりたいわけじゃないですが

万が一でもあなた自身が「感染拡大のもと」にならないように。

そのために、いつでもマスクをしませんか。

 

「みんなで感染を広げない」という意識がない限り

きっとこの状況は収束しません。

 

現在のコロナウイルス禍は、小さく見れば東京都全体、そして日本全体、世界全体の問題です。

自分ひとりがよければいい、ということではないんです。

 

暑いからしない。

密じゃないからしない。

したくないからしない。

 

マスクをしない理由はいくつでも考えられます。

そんなの信号無視と一緒です。

 

誰も見てないからいいや。

他に誰もいないから大丈夫。

急いでるし。

 

自分の都合で、いいことにしてしまう。

だから交通事故も減りません。

 

 

ルールって、自分ひとりのために破っていいものではありません。

社会全体を守るのがルールですから。

 

今の世の中、アベノマスクも配布完了のようですし(賛否は別として💦😷)

ようやく皆さんのもとにマスクが行き渡るようになってきた以上

マスク着用は「ルール」なんじゃないかと。

もはや、最低限パンツはいて外出してね、と同じぐらいと思ったほうがいいかも😅

 

そんな気持ちで、毎日パン屋の厨房から道行くみなさんを眺めているぜにこでした。

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コメント: 4
  • #1

    竹山智子 (火曜日, 16 6月 2020 11:55)

    いつもメッセージをありがとうございます。

    暑くなってきて、本当にマスクをどうしたら良いものか?考える日々でした。

    「使い捨てマスク」というものが、いつのまにか「使い続けマスク」になっています。そして世の中には「マスクケース」というものが存在します。私は素人ですが、細菌の増殖が気になります。まだまだ新型コロナは収まらないのですから、時々メッセージをよろしくお願いします。

    ちぎりパン、飽きずにいつも美味しいです。

  • #2

    牛乳パンが好き (月曜日, 07 9月 2020 17:06)

    文面拝見させていただきました。ほんとうに あなたにウイルスを持ち込んでもらったら困るから、マスクをしてください という言葉は隠さず全ての出入り口に張り付けるべき名言かと思います。しかしながら、マスクをしない人は反社会的な人達なので協力もしないでしょう残念ながら。問題はそんな人達を助ける必要が本当にあるのだろうか? と感じるところですね、医療資源は有限だと思いますので必要な治療を受けるに値する人たちにこそ、大事に無駄なく使ってほしいです。ルールを守らないのは自由ですが、恩恵も受けられないという事を因果応報として身に染みて感じてほしいものです。

  • #3

    ロボット刑 (月曜日, 25 1月 2021 20:48)

    真冬でも顎マスクは非常に多いです。1年中安定的にいます。また、鼻マスクは10月末頃から急激に増えました。マスクを着用せずに出歩く人は8月頃から増えましたが、寒くなっても減りません。なので、暑いからそうしているわけではなさそうで

  • #4

    武富士マン (木曜日, 17 6月 2021 11:59)

    > 医療従事者は常にマスクをしていますが、アゴにずらす姿なんて見たことないです。
    >というか、、
    >そんなの言語道断です!

    TPOに応じてという前提ですが普通にいますよ。
    視野が狭い世間知らずの方なのかな、と思いますが、
    そんな自分を顧みずに自分の主張がさも正論みたいにネット上で振る舞うのは如何かと思います。